まさか自分が離婚届を手にするなんて、まさか自分が別居をするなんて、
まさか自分がDV被害者となっていたなんて、結婚当初思いもしませんでした。
リエゾンを知ったのは、私が実家へ帰り、夫が区の相談窓口でリエゾンを紹介されたことが
きっかけです。
最初夫だけが通っていましたが、妻側の気持ちも聞きたいと中島先生からご連絡を
頂いたことで私も通うようになりました。
通ってからは、まさに目から鱗でした。
なぜ夫婦関係がうまくいかないのか、なぜよくある口論を重ねてしまうのか。
改善しようとしても無意識にカチンときてヒートアップし泥沼にはまってしまう。
疲弊して何も考えられなくなって、少し回復して仲直りしてそれでもまた喧嘩して…。
なぜやりたくないのに感情のぶつけあいを繰り返してしまうのか、
その原因が、はっきりとわかるようになってきました。
夫婦喧嘩は、二人だけで解決できる問題ではなかったのです。
自分が精神的DV、経済的DVを受けていたことにすら気が付かなかった私が、
徐々に自分の置かれていた状況を理解できるようになってきました。
同居中何故こんなにつらい目にあうのだろうと思い一人で悩んでいましたが、
あのときの自分に言ってあげたい言葉があるとしたら、これです。
「あなたはれっきとしたDVを受けている。夫に悪いと思わなくていい。
それは彼の問題だから。そしてあなたも、今までずっと、しなくていい苦労を重ね続けている。
もう楽になっていい。そうなるよう私がサポートする。」
もう、ひとりで悩まなくていいのです。
先生が力になってくれます。
私がリエゾンに通うようなって、一番嬉しいのは
人の顔色を気にしなくなったことです。
自分が持っていた原因の分からない罪悪感、何故かどこにも居場所がないという感覚、
一人きりになるとどうしようもなく不安に苛まれる感じ、
それら全てに原因があり、それに関するワークをすることで
徐々に楽になっていっています。
夫婦関係とは関係がないと思っていたことでも、
実は口論や不安の大元になっていたのです。
リエゾンに通う前は、自分が何がしたいか分からず、
生きていていいのかも分からず、
ただただ毎日が過ぎるのを見つめていくだけでした。
リエゾンでのワークで、なぜそう感じていたのか、
その原因がどこにあったのか、
本当は自分がどう感じているのかが段々分かってきました。
今、自分のやりたいことが徐々に見つかってきて、
とても充実した毎日を送れるようになってきています。
また、なぜ男性ばかり社会でつらいことを押し付けられなければいけないのか、や
なぜ女性は男性から小間使いのように扱われなければいけないのか、
など感じている人がいたとしたら、
どのように生きていったらいいのか、その指針を先生が教えてくれます。
男女ともに、感情をぶつけられてもそれをどのように消化したらよいのか
なかなかわからない人がいるかと思います。
何も感じなかったように思っても、体のどこかにそれが残っていて、
心の中に在り続けているという場合もあります。
私は、夫に感情をぶつけられても、何てことないように感じなければいけないと
思い続けてきました。
自分が異常なほど我慢強い性格だったことがわかって、
そのせいで無理をし続けていました。
リエゾンに行く前は、何故自分だけがこんなにいやな目に会い続けるのだろうか、
でも自分がそういう星の元に生まれてしまったのだからしょうがないと思っていました。
しかし、いやな目を買ってでていたのは自分だったと
分かってきたのです。
私が変わってきたことに、周囲の人もいいねと言ってくれています。
自分の中の変化に多くの人が気付けるようになってほしいと思います。
おそらくそれが、夫婦関係を良くする第一歩だと、私は思うのです。