参加者の声

T.Hさん(夫)
年齢:40代
結婚歴:10年

夫婦は本当に思っていることを伝えることなく、常にどちらかが我慢することで平穏を保つもの、言い争いがあるのは当然で声の大きい方の意見が通るものだ、 きちんと向き合って意見交換したり、思ったことや感じたことを伝え合う、互いに尊重し人生のパートナーとして信頼し、安心して暮らす、なんて現実にはないと心から思っていました。

大きな勘違い、間違いを結婚後十数年重ねて来ました。妻にも大変な苦痛や失望を感じさせて来ました。 リエゾンに通い、自分の過ちに気付き、改めることができました。今は、信頼し合うパートナーと暮らすことがこんなにも心地よく、幸福感をもたらしてくれるものなんだと実感しています。 親交親密な関係を築くことはそう簡単ではありません。別居から同居に戻ってもゴールではなく、そこからがスタートです。大変なことはたくさんあり、時間も必要ですが、人は変われる、夫婦は親交親密になれる、ということを私の経験からみなさんにお伝えしたいです。 すごく無駄な年月を過ごしてしまったと妻に言ったことがあります。「まだこのくらいの歳でよかったよ」という妻の言葉には本当に救われました。

N.Hさん(妻)
年齢:30代
結婚歴:10年

妻のHさん

「相手を変えることはできない。変えられるのは自分。」 よく聞くこの言葉の意味を、私はリエゾンに通って初めて理解することができました。 私は夫婦間のうまくいっていないことを、私がうまくやることでどうにかしないといけないと思っていました。 いわゆる良い妻として、相手を立てたり、言い方を工夫したり、我慢してうまくやらなければ、と捉えていました。 でも、夫婦であろうがそれは人間関係であり、相互の対話や努力、思いやりが必要です。 どちらかだけの問題ではない。 人間関係は手のひらで転がしたり、背負ったりすることもなく、墓場でもない。 私だけのせいじゃない。 それが理解できて、何だか荷が軽くなった気がしました。 もちろんお互いの努力が必要ですし波風も立ちますが、誤魔化して先伸ばししたり、ひとりで悩んでいたりする日々は終わりました。 初めて先生とお話した時、どうして私のことがわかるんだろうと驚いたことを思い出します。 どうしてこうなっているのか、どうしたいのかは、自分自身を知ることが第一歩。 そして話を聞いてもらうだけではなく、希望すれば、セラピーで自分の決断を変えることができる。 カウンセリングなんていうと敷居が高いですが、「物は試し」がこれからを変えるかもしれません。

M.N.さん (女性)
年齢:20代後半
結婚歴:2年

まさか自分が離婚届を手にするなんて、まさか自分が別居をするなんて、
まさか自分がDV被害者となっていたなんて、結婚当初思いもしませんでした。

リエゾンを知ったのは、私が実家へ帰り、夫が区の相談窓口でリエゾンを紹介されたことが
きっかけです。
最初夫だけが通っていましたが、妻側の気持ちも聞きたいと中島先生からご連絡を
頂いたことで私も通うようになりました。

通ってからは、まさに目から鱗でした。
なぜ夫婦関係がうまくいかないのか、なぜよくある口論を重ねてしまうのか。
改善しようとしても無意識にカチンときてヒートアップし泥沼にはまってしまう。
疲弊して何も考えられなくなって、少し回復して仲直りしてそれでもまた喧嘩して…。
なぜやりたくないのに感情のぶつけあいを繰り返してしまうのか、
その原因が、はっきりとわかるようになってきました。

夫婦喧嘩は、二人だけで解決できる問題ではなかったのです。
自分が精神的DV、経済的DVを受けていたことにすら気が付かなかった私が、
徐々に自分の置かれていた状況を理解できるようになってきました。

同居中何故こんなにつらい目にあうのだろうと思い一人で悩んでいましたが、
あのときの自分に言ってあげたい言葉があるとしたら、これです。
「あなたはれっきとしたDVを受けている。夫に悪いと思わなくていい。
それは彼の問題だから。そしてあなたも、今までずっと、しなくていい苦労を重ね続けている。
もう楽になっていい。そうなるよう私がサポートする。」

もう、ひとりで悩まなくていいのです。
先生が力になってくれます。

私がリエゾンに通うようなって、一番嬉しいのは
人の顔色を気にしなくなったことです。

自分が持っていた原因の分からない罪悪感、何故かどこにも居場所がないという感覚、
一人きりになるとどうしようもなく不安に苛まれる感じ、
それら全てに原因があり、それに関するワークをすることで
徐々に楽になっていっています。

夫婦関係とは関係がないと思っていたことでも、
実は口論や不安の大元になっていたのです。

リエゾンに通う前は、自分が何がしたいか分からず、
生きていていいのかも分からず、
ただただ毎日が過ぎるのを見つめていくだけでした。

リエゾンでのワークで、なぜそう感じていたのか、
その原因がどこにあったのか、
本当は自分がどう感じているのかが段々分かってきました。

今、自分のやりたいことが徐々に見つかってきて、
とても充実した毎日を送れるようになってきています。

また、なぜ男性ばかり社会でつらいことを押し付けられなければいけないのか、や
なぜ女性は男性から小間使いのように扱われなければいけないのか、
など感じている人がいたとしたら、
どのように生きていったらいいのか、その指針を先生が教えてくれます。

男女ともに、感情をぶつけられてもそれをどのように消化したらよいのか
なかなかわからない人がいるかと思います。
何も感じなかったように思っても、体のどこかにそれが残っていて、
心の中に在り続けているという場合もあります。

私は、夫に感情をぶつけられても、何てことないように感じなければいけないと
思い続けてきました。
自分が異常なほど我慢強い性格だったことがわかって、
そのせいで無理をし続けていました。
リエゾンに行く前は、何故自分だけがこんなにいやな目に会い続けるのだろうか、
でも自分がそういう星の元に生まれてしまったのだからしょうがないと思っていました。
しかし、いやな目を買ってでていたのは自分だったと
分かってきたのです。

私が変わってきたことに、周囲の人もいいねと言ってくれています。
自分の中の変化に多くの人が気付けるようになってほしいと思います。

おそらくそれが、夫婦関係を良くする第一歩だと、私は思うのです。

K.M.さん (男性)
年齢:50代後半
結婚歴:30年

題名:あなたの妻は今どこに居るかわかりますか

中学生の子どもが中間試験の勉勉強中に居眠りをしていたことに怒った妻が子供髪の毛を引っ張って起こしていました。 子どもは部活動に疲れて居眠りをしていたのです。

妻は勉強をさせようとして、叩く、髪の毛を引っ張るなどを行っていました。 それを止めさせようとした私は、「明日の早朝から勉強させたほうが良い。今夜は寝かせよう。 私が朝起きて子どもを起こして勉強させる。」と言い布団に入りました。

その、私の対応に納得できなかった妻は、布団の上から私を蹴ったり踏んだりしました。 あまりの執拗さに、私も怒り妻を叩いてしまいました。

それに逆上した妻とは最悪の関係になり、翌朝に妻は実家に帰りました。 その後、妻から電話があり、「私(妻)が家を出るか、あなた(私)が家を出るか決めなさい。」と言われ、 子どもの通学を考えて私が家を出ることにしました。

その状況で、別居が2ヶ月程続いた時に、わたくしから同居の再開を提案した。 それに対し、妻からDV加害者更生プログラムに通うことを同居の条件に挙げられ、リエゾンや他のプログラムを提案してきました。

その提案に納得は出来ませんでしたが、別居がこれ以上続くのは良くないと思い、リエゾンに連絡を取ることにしました。

リエゾンに電話をした時に中島さんから同居・別居の質問され、別居と伝えた時に掛けられた言葉が、 「今、あなたの妻がどこにいるか分かりますか。」と言うものでした。 その時は、「私が追い出されました。」とは言えず、「私が家を出て、妻は自宅に居ます。」と答えました。

そして、その時に別居の危うさに気がつきました。

リエゾンに通う別居中の仲間で妻の行き先が分からない方は少ないです。 しかし、妻の行き先が分かっていても同居に戻るためのハードルは高いです。

今、同居はしていても夫婦間で争いの絶えない方は、リエゾンの扉を叩いてみませんか?

私が別居になった直接の原因は妻の側にもあったとは思います。 しかし、その伏線となった子どもの教育に対する私の信頼性の無さや、妻とのコミュニケーションの取り方など、多くのことを学びました。

今、夫婦関係に悩んでいる方々には、改善に良いヒントが得られると思います。